神戸ファッション美術館(2種類)
「深奥的中国」が終わった民博の展覧会を調べていてあまり面白いのがないので、神戸ファッション美術館の展覧会を調べたら、なかなか面白そうなのがありました。
http://www.fashionmuseum.or.jp/index.html
現在展覧中のものと、次回のものについて、一気に記憶モードで説明を加えておきますと、
①ポワレとフォルチュニィ展―コルセットをめぐる冒険―
平成20年4月17日(木)~7月1日(火)
オートクチュール黎明期の展示だと思います。私自身は本や、当美術館で見飽きたものがありますが、19世紀ヨーロッパ、コルセットの普及と衰退というテーマになると思います。
ポワレは20世紀初頭だったかに、女性のドレスからコルセットを追放した最初のデザイナーとして有名です。この点、「追放」の仕方によって、最初の人間をポワレとみるか、20年代のガブリエル・シャネルにみるかで、意見が別れます。
また、衰退気味のフランス絹織物業の打開策として展開させ、フランス政府から多大な財政援助をさせることで、今のサンディカ(パリ・オートクチュール組合)を組織化させた奴としても有名です。例えば福井出身の代議士だった杉田定一が「リヨン!リヨン!」と言っている時期に、フランス自体としては衰退の兆しを見せていました。他国との比較では、綺麗だったし売行きも良かったでしょうが…。
この衰退期(19世紀後半)に、フランス政府の庇護のもとで文化産業として成立したパリと、政府(天皇家など)から捨てられた西陣との落差があります。
②チャイナ×チャイナ×チャイナ―チャイナドレスの変遷史―
平成20年7月12日(土)~10月7日(火)
謝黎『チャイナドレスをまとう女性たち――旗袍にみる中国の近・現代』青弓社、2004年
の著者の旗袍(チャイニーズ・ドレス)のコレクション110点ほどを展示するそうです。謝黎さんは、昭和女子大学国際文化研究所客員研究員。
清朝満州族のロング・ドレスが、1911年の辛亥革命で、孫文が、膝丈化や5センチほどの詰襟化などの服制を敷いて、規格化されました(男性に対してはスーツが推薦されています)。多少アレンジを加えて、中国革命まで都市部では人気だったようです。
なお、60年代香港では、詰襟が10センチ以上に伸びる、あのウォン・カーウァイ(王家衛)『花様年華』(2000年、トニー・レオンとマギー・チャン主演の恋愛映画)のような旗袍になったり、面白いです。
あの作品でマギー・チャンは20着前後の旗袍を着たみたいです。私が数えたところ、13着だった気がしますが、評論家や、中野裕通なども、バラバラな数字を上げていますが、なんせか、チャイナドレス祭りみたいに映えていましたねぇー。
