仕立屋の恋

遊民(岩本真一)
0
パトリス・ルコント(Patrice Leconte)『仕立屋の恋』(原題「monsieur hire」、1989年、フランス)

仕立屋の「手」に注目した名作。室内でのカメラ移動が抜群。宮尾登美子や水上勉ら、近代日本の娼婦を描いてきた作家たちが担わせていた男女の立場を逆転させたような感覚に、脚本まで担当したルコントの手腕が光るところ。列車内での男性2人・女性1人でなされる逢瀬の「手」の配置構造は見事だ。この配置は、『戀戰。沖繩』(邦題:恋戦。OKINAWA Rendez-vous)にヒントを与えている。

このブログ記事について

このページは、遊民(岩本真一)2011年3月28日 19:34に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「欲望」です。

次のブログ記事は「若き仕立屋の恋」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。