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チャイナ・カラー : China collar

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チャイナ・カラー

チャイナ・カラー China collar は立領(たてえり)の代表的なカラーです。首に沿って真っ直ぐに立った幅の狭い領のことで、前は首の正面で突き合わせます。中国服によく見られたため、このように呼ばれます。厳密には, チャイニーズ・カラー (Chinese Collar / 中国風の領)。

チャイナ・カラー : 一例。スタンディング・カラーやマンダリン・カラーとも。この写真は旗袍の領。

チャイナ・カラー : 一例。スタンディング・カラーやマンダリン・カラーとも。この写真は旗袍の領。 via 今後の方向性 | atelier leilei

取り外しのできるチャイナ・カラー : 民国期頃

誰も研究で書きませんが、民国期の旗袍のカラーは取り外しのできるものが多くありました。領を大切にすることには物を大事にする理由と威厳を大事にする理由があります。

取り外せるチャイナ・カラーはふつうの装着型よりもしっかり立ちます。また折れにくく丸い形を維持しやすいのです。つまり立体感が出やすいのです。

アトリエ・レイレイ 取り外しのできるチャイナ・カラー

取り外しのできるチャイナ・カラー via atelier leilei

そして、領が身頃と別になっているので、座ったりしゃがんたりする時に首の後ろが引っかかりません。普段着にピッタリです。

民国スタイルの襟ぐりはこういう具合に作ります。

民国スタイルの襟ぐり : アトリエ・レイレイ

民国スタイルの襟ぐり : アトリエ・レイレイ

チャイナ・カラーの高さ

チャイナ・カラーの高さは3.5cm以内が多いと言われますが、その多くは漢服の場合か、女性の旗袍に類似した男性の長衫の場合です。20世紀中期の香港で見られた旗袍のように、首全体を覆う10cmほどの高さのチャイナ・カラーも一部にあります。

次の写真は1960年代香港を描いた映画『花様年華』の一場面です。突き合わせはホックやボタンで留めることが多く、形を整えるために芯材(カラー)が使われることもあります。

高い立領の旗袍(Qipao with High Standing Collar) via 王家衛『花様年華』

高い立領の旗袍(Qipao with High Standing Collar) via 王家衛『花様年華』 (c) 2000 by Block 2 Pictures Inc.

高い立領の旗袍(Qipao with High Standing Collar) via 王家衛『花様年華』

高い立領の旗袍(Qipao with High Standing Collar) via 王家衛『花様年華』 (c) 2000 by Block 2 Pictures Inc.

ウォン・カーウァイ監督「花様年華」についてインタビューを受けるレベッカ・パン。 チャイナ・カラーの高さを語りました。 Rebecca Pan's Interviewing for Wong Kar-wai, “In the mood for love”.

ウォン・カーウァイ監督「花様年華」についてインタビューを受けるレベッカ・パン。 チャイナ・カラーの高さを語りました。 Rebecca Pan’s Interviewing for Wong Kar-wai, “In the mood for love”. (c) 2000 by Block 2 Pictures Inc.

チャイナ・カラーの別名

チャイナ・カラーには多くの別名があります。もともと中国官吏の服に用いられていた領なので、マンダリン・カラー(mandarin C.;清朝官吏領)、バンド状のカラーなのでバンド・カラー(band C.)、毛沢東の名前からとったマオ・カラー(Mao C.)、軍服に用いられたことからミリタリー・カラー(military C.)など。フランス語では、官吏服のカラーという意味でコル・オフィシェと言います。

ファッション辞典では、チャイナ・カラーをマンダリン・カラーと英語で呼ぶ違和感について全く触れていないので、ここで少々立ち止まって用語の歴史性を考えます。

チャイナ・カラーをマンダリン・カラーと呼ぶ理由

まず、黄土龍『中国服飾史略』(新版、上海文化出版社、2007年)によると、清朝前の王朝であった明朝期の女性庶民の衣服にも立領が用いられていました。中国の立領は明朝期には既に用いられていたのですから、マンダリン・カラーという≪わざわざの呼称≫には、既述の通り清朝官吏の使用していたことが重要となります。換言すれば、官吏・役人同士の文化交流によって作られた英語側からの発想です。

次に、イギリス外交官であったジョージ・マッカートニー(George Macartney)一行が清朝天子の乾隆帝に謁見を申し込んだとき、彼は折領のシャツを着ていました。状況証拠は少ないのですが、イギリス外交官たちは清朝官吏の立領を際立ったものと感じたのでしょう。おそらく、マンダリン・カラーは、大英帝国が清朝と接触した18世紀後半から19世紀前半の間に形成された英語だと考えられるのです。

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