セリーヌ : Celine

子供靴専門店からスタートしたパリの服飾品ブランド。 1945年、子供靴の専門店からスタート。セリーヌ・ヴィピアナが夫と共同でパリに店をオープン。自分の子供のためにと、デザインを担当した妻の名が店名となった。

靴の安全性については整形外科の観点から考慮、素材については最高級品の使用、製造はイタリアやフランスの一流職人という、製品へのこだわりが特徴。

1959年、馬具の轡(くつわ)型金具装飾のついた婦人用モカシン「インカ」が大ヒット。これを機に、さまざまな皮革製品全般を取り扱うこととなった。また、67年にプレタ・ポルテに進出。この時点で、衣服、バッグ、靴、アクセサリーなど、幅広くトータルに提案のできるブランドとなる。66年に、イヴ・サンローランが、先駆的に、プレタ・ポルテ「リヴ・ゴーシュ」を開店して以来、オート・クチュールからプレタ・ポルテへとモード界が比重をシフトさせる時代に相まって、セリーヌは急成長を遂げる。

また、セリーヌは、ブランド・マーク(=ロゴ)の使用にも長けていた。最初のロゴ、馬車の柄とバックルのバッグ「サルキー」(一頭立二輪馬車)は68年に商標登録された。ついで、71年には、「セリーヌ・チェーン」を登録。これは、パリの凱旋門広場(エトワール)を取り巻く鎖をデザイン化したもので、同年、チェーン柄のブラウス「エトワール」も発売され、人気をよんだ。さらに、73年には、セリーヌ・チェーン中央部の紋章をかたどった「ブラゾン」(紋章)を商標登録。80年代には、ブラゾンを幾何学的に並べた柄のキャンバス地(バッグでお馴染みの)を登録。セリーヌは、70年代のロゴ・ブームで確固たる地位を占めた。

78年に、経営母体がヴィピアナ家からフィナンシェ・アガシェへ移る。実は、セリーヌが世界的なブランドとして有名になったのは、その後の80年代のこと。80年代は、モード界が保守化していくなかで、正統派クラシック、あるいは「B.C.B.G.」(ベーセーベージェ)がもてはやされた時代。この傾向にピッタリとフィットしたのが、一貫してカジュアルとクラシック、スポーティとエレガンスといった、一見アンバランスなテーマを融合させてきたセリーヌに他ならなかった。以後、セリーヌは「B.C.B.G.」の代名詞とよばれることとなる。

それでも、1996年には、これまでアガシェだった経営主体がLVMHへ移る。モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン傘下となったセリーヌは、経営方針の全体が見直された。翌97年、フランス本社が100%出資する株式会社セリーヌ・ジャパンが、インポート・ブランドとして日本にオープン。また同年、ニューヨークで活躍中だったデザイナー、マイケル・コースをクリエイティヴ・デザイナーに獲得。スポーティでシックな作風が話題を呼んだ。90年代後半から再発したロゴ・ブームに乗じて、マイケル・コースは、ブラゾンとセリーヌの頭文字Cを重ねたロゴ「C-ブラゾン」をリニューアル。2000~01年プレタ・ポルテの秋冬コレクションでは、80年代のリバイバルとして注目された淑女風のクラシック・スタイルの流行を大きくリードした。


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[投稿日]2017/02/18
[更新日]2017/05/07