ミラ・ショーン:Mila Schoen

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(1)用語解説・歴史など

イタリアのオート・クチュールを代表する女流デザイナーの1人。

1919年、旧イタリア領のユーゴスラビア、ダルマジオのトルーで上流階級の家に生まれる。第二次世界大戦後、共産主義化した母国から、両親とともにイタリアへ移住。裕福な男性と結婚した後、1950年代後半に、毎シーズン、ディオールやバレンシアガなどで服を仕立てる。確かな技術はバレンシアガを思わせ、適応性の広さはクリスチャン・ディオールに比較されるのは、その所以である。

58年にミラノで小さなアトリエをオープン。オートクチュールの顧客として得た知識や、その特別注文の服に自ら手を入れていたセンスを駆使し、当時流行の中心だったパリのデザインをイタリア流に解釈して人気を博し、60年、70年代を通じてもっとも重要なデザイナーの1人になった。

65年フィレンツェのピッティ宮で初コレクションを開き、66年にはミラノのモンテナポレオーネ通りにブティックを開く。以後、この通りはミラノの高級ブティック街として発展する。さらに、ローマやフィレンツェにもブティックをオープン、67年にはアメリカでコレクションを発表し、人気を得る。

71年にメンズ「ミラ・ショーン・ウォモ」を発表。プレタポルテへの進出は72年と早い方で、この年「ミラ・ショーン・ドゥエ」が発表されている。日本へも他のイタリア・ブランドの先鞭を切っており、83年に日本社を設立し、翌年には同社専属のテキスタイル工場を設置。最近では若いデザイナーがチームを組み作品づくりにあたっており、コレクションも若々しくなっている。

作品では、リバーシブル地で作ったスーツやコート、ビーズをふんだんに使ったイヴニング・ドレス、完成度の高いテーラリングなどが有名。また、イタリアらしいシンプルな長く着用できるデザインを特徴としている。テクニックでは、ダブルフェイス・ウールを用いた高度な縫製技術や、皺になりにくいしっかりした仕立てなどに定評がある。著名な顧客に、ジャクリーヌ・オナシス、ジェーン・エンジェルハードらがいる。

ミラ・ショーンの特徴は、女性の一瞬一瞬の立ち居振る舞いに最も美しい姿が現れるという理念にもとづいていることにある。女性のドレス・アップを静的にとらえるアンドレ・ローグとは対照的に、ミラ・ショーンの作品には動的な要素が溢れている。

(2)関連情報

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