ジバンシー:Hubert de Givenchy
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(1)用語解説・歴史など
大胆なスタイルでオートクチュールを席巻したモードの神童
1927年、フランスのオワズ県ボーヴェ生まれ。5歳のとき家具会社の重役だった父と死別したため、祖父のもとで育つ。祖父は、コローの弟子で、ゴブラン織業界の指導的立場にあり、タペストリー工場を経営していた。
法律家になるための教育を受けていたが、バレンシアガに憧れてパリへ移る。美術学校在学中の17歳のとき、デザイン・スケッチをジャック・ファットに見せる機会を得て認められ、彼の店でデザイナーとしての活躍をはじめた。
その後、ロベール・ピゲ、ルシアン・ルロンの店を経て、スキャパレリのメゾンへ。そこでスキャパレリの右腕としてモデリストに登用される。4年間ヴァンドーム広場のブティックを全面的に任された後、52年に独立し、コレクションを開催した。ワイシャツ地で作成したドレスを発表。同年、モンソー公園に面した古い屋敷のサロンを借りて独立。自分の名でメゾンをオープンした。
最初の作品は、大半が安価なワイシャツ用の木綿製。胸開きの広いシャツ、ブラウスや、大きく広いデコルテと膨らんだ袖のブラウスをスカートと組み合わせたセパレーツ(朝から夜までの)。モダンで新鮮なアイデアとシャープな均衡感覚が賞賛され、24歳で「モードの神童」とよばれた。
2ヶ月後ニューヨークで開かれた慈善舞踏会「パリの4月」では、当初のアバンギャルドな作品とは異なり、エレガントな夜のドレスを展示。
さらに、翌53年春のコレクションでは、角形の広いアームホールのノースリーブ・ドレスや、トマト・グリーンピースなど果物・野菜のプリント・ドレス、他にはチュニック・ルックなどを発表。同年秋には、ツイード製のプレーンでスリムなシュミーズ・ドレス、55年にはシャツ・ドレスや、有名なサック・ドレスなどを立て続けに発表。シンプルでスポーティな感覚の洗練されたエレガンスを生みだした。バレンシアガに比肩する高度な技術とオーソドックスなデザインが特徴。
53年秋のシュミーズ・ドレス以後、ジバンシーは同じスタイルを追求・洗練した。このスタイルはアメリカで賞賛され、スレンダー・ルック、57年春以降のソフトなラインのモノはサック・ドレスとよばれた。しかし、身体の自然なラインを強調した新しいスタイルは、当時なおディオールの影響下にあったパリでは賛否両論だった。
ジョルジュ・サンク街にある、最も尊敬するデザイナー、バレンシアガの店の向かいに自店を移転したのは、59年のことである。60年からは、ダブル・フェイス(二重織り)の織物に熱中し、芯も裏もない多様なプロポーションのコートやアンサンブルを作った。そのうち、肩から背にかけてボリュームのある、袖でつぼまりぎみになったコートは、60年代の代表作。伝統的だが、ラインがシャープで、独特な繊細なセクシーさとモダンな色彩感覚が現れている。
その後、コブラ皮のレインコート(63年秋)、全面刺繍のマイヨー(タンクトップ風のアンダーウェア)と前で開いたロング・スカートや、トランスパラントな夜のジャンプ・スーツ(ともに68年秋)などの大胆な作品を発表。
56年の春、業者と提携してリゾートウェアのプレタ・ポルテに進出。映画コスチュームを手がけはじめたのも、この頃からである。68年、プレタ・ポルテの「ジバンシー・ヌーベル・ブティック」を開設。メゾン内の他、ビクトル・ユゴー街にもブティックを開設した。デザイン分野は、インテリア、香水、帽子、バッグ、靴、手袋などのアクセサリーにおよび、男性化粧品なども手がけ、ビジネスとしても成功している。
なお、映画衣裳では、彼自身もファンだったオードリー・へップバーンの担当が有名。女性らしいエレガントな作風は、オードリー以外にも多数の女優に愛された。
95年の引退の後、メゾンは、アレクサンダー・マックイーンが後継デザイナーとなっている(97年〜)。
78年、デ・ドール賞を受賞。
(2)関連情報
公式サイト
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関連書籍(外部リンク)
- "Audrey Style" Pamela Clarke Keogh, Hubert De Givenchy(intro)
- "Givenchy. Ein Leben fuer die Schoenheit.", Francoise Mohrt
- "The Givenchy Style", Francoise Mohrt
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