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Fetisch. Mode, Sex und Macht



本書の概要・感想

Fetisch. Mode, Sex und MachtValerie Steele, "Fetisch. Mode, Sex und Macht", Berlin Verlag, 1999.

フェティシズムを哲学的な問題から取り上げ、その歴史を概観した意欲的な著作。モードとフェティシズムとの関連で広く知られる写真を中心に、若干ながら白黒図版が挿入されている。

フェティシズムとは何かという問いから本書は始まり、人体規範としてのフェティシズムというキーワードと歴史的変化を足がかりに、身体論的なアプローチでは、フェティシズムと男根(ペニス)との関係や、ピアッシング(ピアス)やハイ・ヒールとの関わり、さらにはサディズム、マゾヒズムの考察にも踏み込んでいる。

モード面では、キャットスーツ、レザーなどに触れつつ、19世紀フェティシズムの発祥元とでもいうべきコルセットについては1章分を割いている。ここでは服飾史で余り取り上げられない図版が比較的多く集められており、身体圧迫とSM、さらにはフェティシズムという、20世紀末には日本にも普及した定番パターンの形成・絡繰りがよく分かる。

後の章では、オートクチュールをはじめとするブランド・コレクションに見られるフェティシズムとして、制服フェチの話が取り上げられ、事務服やナース・ウェア(看護服)などの紹介もあり、それらが基本的にはレザーを素材としたものである点が、単なる制服とは異なったイメージを出していることが理解できる。


本書のキーワード

フェティシズム,モード,コルセット,権力,セックス,ジェンダー,ファッション,サディズム,マゾヒズム,SM,レザー,ハイヒール,ブーツ,キャットスーツ


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