華やぐ女たち - ロココからベルエポックの化粧とよそおい
本書の概要・感想
津田紀代編著『華やぐ女たち - ロココからベルエポックの化粧とよそおい』本田ハル子訳、ポーラ文化研究所、2003年
フランスのスタイルは、18世紀中期、ルイ15世統治下のロココ時代にヨーロッパ全土へ広まった。メイクアップやファッションの分野も例外ではなかった。この時代をつうじて、メイクアップは輝いた赤色のチーク・ルージュやシックなフェイス・パウダーが象徴的だ。当時のメイクアップ技術は、そうじて、巨大なパニエ・ドレスと非常に装飾的なヘアスタイルとのバランスを取る必要から生まれたといっていい。
19世紀のフランス革命によって、人々の価値観は明らかに変化し、女性たちのモードにもはっきりとした影響を与えた。ロココ時代のケバケバしいメイクアップとファッションは、古代ギリシア・ローマ風のスタイルに取って代わり、古典主義時代を迎えることとなった。この世紀には、軽めのメイクアップ道具が広く使われ、時には、か弱さを強調するような繊細な色づかいも見られる。
19世紀後半から20世紀初頭にまたがるベル・エポック期には、ニュー・クラフト運動が産業化と併発した。アール・ヌーボーもまた、同じように、ファッション界に巨大な影響を与え、アール・ヌーボー調のドレスは曲線的で、Sラインを取り、極端に細いウエストが要求された。その後、ポール・ポワレがハイ・ウエストのドレスをデザインし、アール・ヌーボー・ルックとは決別することとなる。ここに、コルセット着用の要請が女性から解き放たれ、フレグランスへの関心もポワレを筆頭に誘発されることとなった。
図版紹介



※左から、パッチボックスと内容品(9ページ)、珊瑚象嵌化粧ケース(33ページ)、19世紀末から20世紀初頭の香水瓶各種(55ページ)。
内容(「MARC」データベースより)
ヨーロッパの化粧文化について、18世紀のロココ様式の時代から20世紀はじめのベルエポックまでの約200年間をポーラ文化研究所の収集資料を中心に紹介。それぞれの時代の化粧のあり方から女性の生活のようすを読み取る。
本書のキーワード
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