衣服は肉体になにを与えたか - 現代モードの社会学
本書の概要・感想
北山晴一『衣服は肉体になにを与えたか - 現代モードの社会学』朝日新聞社、1999年
フランス革命以降の西洋衣服史に焦点を絞り、服飾における新たな規範をモードというキーワードで設定して、ファッションのあり方を多角的に捉えた著書。
近代における身体の表現については、その手段のほとんどが衣服に限定され、同時に、個人化された点が大きい。『おしゃれの社会史』では衣服の問題をつうじて近代社会のメカニズムを論じたのに対し、本書では、主体としての身体に注目し、欲望という身体のメディア化を強いるメカニズムを振り返る。
帯より
ブランドに走るのはなぜ? どうして流行に左右される?
衣服が自分で選ぶ物になり、好きな物を着られるようになったのは、フランス革命以降のこと。依頼私たちはかえって自由に耐えられず、モードという制度に依存するようになった。
身体と衣服の関係を、あるときは歴史的、文明学的な角度から、また、あるときは社会学的な、あるいは世相論的な角度から、という具合に、いわばマクロとミクロの両方から考えてみた。衣服の構造と人間の欲望の諸相、肉体の解放への闘い、当然ながらファッションやデザイナーの仕事、制服や化粧品のこと、さらには性・セクシュアリティ、ジェンダーのこと、そして人間のもつ社会との交流回路である五感をめぐる諸問題をも扱うべく努めた。
本書のキーワード
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