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顕示的消費の経済学



本書の概要・感想

ロジャー・メイソン,顕示的消費の経済学ロジャー・メイソン『顕示的消費の経済学』1998、鈴木信雄・高哲男他訳、名古屋大学出版会、2000年

顕示的消費の研究は、少数の人々の特権であると考えたマクロ経済学においても、あるいは、消費行動の結果を重視し、消費行動の動機・方向を軽視したミクロ経済学においても、総じて、経済学誕生の200年間、ほとんど検討されてこなかった。

経済学全体の動向としては、計量経済学的分析への傾倒が目立ち、社会的な要因にインセンティブをもつ消費行動は、数量化困難で不合理なものとして、せいぜい脚注で触れられるに過ぎない。

本書は、顕示的消費に関する理論を提唱したがために経済学から追放された理論家たちの、その理論的な発展を概念付与の努力に合わせて描く。表紙がお洒落。

帯解説 大衆消費社会をつらぬく人間本姓への洞察 - 奢侈、見栄、スタイルへの配慮などに示される消費の本質を、自己顕示、社会的承認の獲得、優越性へのあくなき欲望など「非合理的な」人間本性のなかに見出し、新古典派経済学による消費分析の限界を提示した好著。

著者紹介 1940年生。マンチェスター大学卒業後、シェフィールド大学を経て、現在、サルフォード大学の消費論の教授として活躍中。消費論や経済思想史の分野で数多くの論文を執筆しているほか、主な著者としてConspicuous Consumption;A Study of Exceptional Consumer Behaviour(1981)やRobert Giffen and The Giffen Paradox(1989)などがある。


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