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ブランド品を持っていい人、悪い人 - 英国上流夫人のみた日本人

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バーネット洋子『ブランド品を持っていい人、悪い人 - 英国上流夫人のみた日本人』中央公論新社、2005年

2月の始め頃から4月初頭までにロンドンでよく見かける、卒業旅行に来たと丸わかりの見窄らしい日本人の若者たちがブランド品を買う事態に違和感を感じる著者が描く外国における日本人像。

「ルイ・ヴィトン狂騒曲」や「エルメスは質流れで」といった章だてに見られるように、ヴィトンを「可愛い♪」という言葉でしか表現できない日本人女性の貧しさが至るところで指摘されている。コーチの戦略にまんまとはまった女性、エルメスを買いに行くカジュアル・ウェアの女性、そして、それらを彼女たちに喜んでプレゼントして質屋で現金化されていることに気づかない男性たち。

バーネット洋子が着目するのは、何もブランドばかりではい。留学経験という名前の元で、たった1ヶ月しか滞在しない日本人たちの「偽ブランド」への弔鐘(嘲笑ではない)ともなる本書は、ブランド品の買い方という初歩(と同時に目的)を丁寧に書いてくれている。

それにしても、パリのブランド店の多くが、日本人向けに1階を宛がい、雑魚たちがジャボジャボと泳ぐ1階の喧噪を遮断する防音を効かせた2階には、一流の顧客(ほとんど日本人以外)を誘導するという商法を採用しているという点は、本当だったのだと驚いた。

イギリスで高等学校をはじめとする教育活動にも従事してきた彼女らしい、きめ細かで丁寧な表現を通じて、丁寧にブランド品との付き合い方を示してくれている。


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