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ブランド帝国LVMHを創った男ベルナール・アルノー、語る



本書の概要・感想

ベルナール・アルノー『ブランド帝国LVMHを創った男ベルナール・アルノー、語る』日経BP社、2003年

モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)社社長兼CEOであるベルナール・アルノーと、フランスの経済ジャーナリストのイヴ・メサロヴィッチの対談。

ベルナール・アルノーは、周知のとおり、80年代半ばから、クリスチャン・ディオールを傘下にするフィナンシエール・アガシュ社の再建、セリーヌの買収、クリスチャン・ラクロワのオートクチュールメゾン開設といったように、ブランド会社再生立役者として活躍してきた。2002年4月現在、LVMHグループ傘下の企業は、実に44社を数える。

ファッション業界では異例の企業買収ゆえに悪評も出ているが、ベルナール・アルノーの事業意欲は、博物館・美術館の修復事業、美術展・絵画展への協賛、絵画・音楽を勉強している学生への援助制度などにも及び、必ずしも投機熱にうなされた人物だとはいえない。

そのような彼が、イヴ・メサロヴィッチの様々な質問に答える形で、ブランド業界に関するコメントはもちろんのこと、プライベートな話から、政治・経済に対する意見まで、幅広く語っている。

本書が出された発端は、1999年にガリアーノがディオールを去るという噂を発端として、ベルナール・アルノー自身が必要と感じたLVMHグループの事実説明だった。共同経営者、投資家、株主、社員、顧客に対し説明すべきだと判断された事実が、詳細に論じられている。また、これを機に、アルノーの経営方針、LVMHに成功をもたらした処方箋なども多数論じられている点は、本書の醍醐味の一つである。アルノー自身によれば、本書は、LVMHの事業に対する論理と姿勢を明確にするのに役立つ。そして、企業規模が大きくなるにつれリスクと慎重さの二項対立がはらまれるのだ、という経営的な心構えを、アルノーは実際どのようにして立ち向かっているのだろうか。

本書の構成は以下のとおり。

/日本版まえがき:ベルナール・アルノーとLVMHグループ/序章:高級ブランド品産業をめざして(原著まえがき)/第一章:成功の秘訣/第二章:出会い/第三章:LVMHあるいはブランドビジネスの創設/第四章:私生活/第五章:インターネットへの挑戦/第六章:資本主義、ヨーロッパと政治/終章:あとがき(原著あつがき)/主要ブランドデータ


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