時代を拓いたファッションデザイナー
本書の概要・感想
堀江瑠璃子『時代を拓いたファッションデザイナー』未来社、1995年
著者の堀江瑠璃子は、フリーランスのジャーナリストで、ファッションクリエーター新人賞国際コンクール(パリ)の審査員でもある。
本書は、未来社の月間雑誌『未来』で、92年から94年の3年間にわたり連載された30人分のデザイナー評をまとめたもの。取り上げたデザイナーの大部分が、70年代に筆者が誘致した「東京国際コレクション」の参加者たち。また本書は、ココ・シャネルとクリスチャン・ディオールを除き、全てのデザイナーに直接会い、取材した貴重な記録で、筆者自身が強調するのは、30人のデザイナーは、すべて、ファッション界にだけでなく、「女性の意識やライフスタイルにも強い影響を与えたデザイナー」であり、それぞれの生い立ちやデビューまでの背景が強烈な個性として作品に影響を与えている。内容的には、ピンポイントであっさりしたデザイナー解説と、彼ら・彼女らの豊富なエピソードが楽しめる。
本書で取り上げられたデザイナー(抜粋)
ココ・シャネル-「私を作ったのは、私自身」/クリスチャン・ディオール-時代に逆行したニュールック/ピエール・カルダン-世界を席巻するカリスマの魅力/ユベール・ド・ジバンシィ-オードリィとのすばらしい友情/田中千代-学者夫人から欧米仕込みの草分けに/サルヴァトーレ・フェラガモ-夢の靴デザイナー/ジョン・ワイツ-アメリカンルックの知性派/森英恵-別格のパイオニア/イヴ・サンローラン-類まれな美しい女の資質を備えた男/ヴァレンティノ・ガラヴァーニ-最高に「優しい愛撫」/ ほか。
